「早速だがまずみんなはこのカードを知っているか?」
「《覇王龍の魂》ね。LPを半分支払う事で効果を無効にして《覇王龍ズァーク》を呼び出すカードね。」
「効果は無効になるけど《ズァーク》の効果は強制効果だからそれにチェーンして《月の書》とか《デストラクション・ポーション》使う事で疑似的に効果を使う事ができるのが有名なコンボのカードだよね。」
「今回はこのカードに関する面白いデュエルが撮れたので紹介したいと思うぜ。」
「まず最初に言った通り、今回のテーマは《覇王龍ズァーク》が主役だぜ。」
「ズァーク。「一応」はARC-Vのラスボスね。ターン制限のない《魔術師》Pモンスターの効果やインチキPモンスターである《アストログラフ・マジシャン》、《クロノグラフ・マジシャン》に、各種強力な効果を持つ《覇王眷龍》などインフレ時期の9期のラスボスに相応しい豪快なカードが多いのが特徴ね。」
「本編でズァークはそこら辺のカードは一部しか使ってないんだけどね…」
「言うても俺達の作品内ではこれらのカード(OCGオリジナルカード)もズァークの所持物としているから広義ではこれらもズァークデッキだぜ。」
「特に前述した《覇王龍の魂》は強力ね。色々制約があるとはいえ攻撃力4000のモンスターを罠カード1枚とLP半分で呼び出せるんだから。」
「更に相手が魔法を使えば4体の強力なモンスターが出てくるもんね…罠カード1枚でやっていい効果じゃないよねぇ…」
「あぁ。…なんつーか知っている人は知っているだろうけどこの明らかなはっちゃけ具合は某ボスデュエルを思い出す効果だぜ…」
「最近のカードの中には「もしかしてユーザーの企画した動画の内容を確認して、それを意識してカード効果に組み込んでいるんじゃないか?」ってカード一定数あるわよね…」
「果たして本当に公式が意識しているのか、某ボスデュエルの内容が11期に追いついたのか…まあ、例え前者だったとしても公式は否定するだろうけどね。」
「それで今回のデュエルがズァークがメインなのは分かったけどどう言った面白いデュエルだったの?」
「あぁ。最初に言っておくけどこのデュエル、カード1枚で決着付いたぜ。」
「え…?それ何が面白いの…?」
「まあまあ、話を聞いてよ。事の発端は少し前弟とのデュエル。弟が俺にジャックデッキを使ってくれと言うので俺のジャックデッキvs弟のズァークデッキの対決になったのよ。」
「うーん…ジャックデッキでカード1枚で決着かぁ…全然想像できないわね…」
「このデュエルの前に弟がデュエマで負けまくったので先攻後攻は弟に任せてデュエルスタート。弟は一ターン目にガン伏せしてターン終了。」
「最近の《ズァーク》デッキのお決まりね。《覇王龍の魂》と《ラビュリンス》カードを組み合わせて《ズァーク》を呼び出し、前述の《月の書》などのコンボでフリチェ破壊をしたり、《覇王龍の魂》の墓地効果で魔法を封じる厄介なデッキね。」
「もう完全に眷属の《魔術師》達使わなくなっちゃったよね…」
「まあ、遊矢(魔術師EM)ならともかく特化型だともう出番ないよなぁ…それで俺のターン、俺は…」
「…」「…」
「…俺はカードを1枚伏せてターンエンド。」
「え?伏せただけで終了?」
「ここで弟が《デストラクション・ポーション》あったら負けだったけど特に何もなかったのでそのままターン返したぜ。」
「うーん…ますます分からないわね…」
(…伏せカード1枚、《覇王龍の魂》のコストはLP半分…?そう言えばジャックと言えばなんかとあるカードがあった気が…?」
「…あっ…これってもしかして…」
「んで、弟のターン開始時…俺は罠カード発動!!《ショックウェーブ》!!」
「…やっぱり…」
「え?《ショック・ウェーブ》?アレって未OCG…って《破壊輪》じゃん!?」
「相手の《ズァーク》を対象に発動!!それを破壊し、俺はその攻撃力分のダメージを受け、更に相手に自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを与える!!弟のLPは《覇王龍の魂》で既に半分の4000!そして、《ズァーク》の攻撃力も4000!俺の勝ちだ!」
「う、うわっ…えぐっ…」
「カード1枚で勝つってこう言う事だったんだね…確かにカード1枚で勝ってはいるけど…」
「…これ別にジャックじゃなくても…」
「まあ、《ショック・ウェーブ》は未OCGカードだからなぁ。似たような効果の《破壊輪》で代用するのは水が高いところから低いところに落ちるように自然だろ?」
〈何故そこでダークネス…?
「ま、まあ、確かに未OCGカードを似た効果で代打するって事は珍しくはないけどさ…」
「と言うか確か《ショック・ウェーブ》って自分のLPが相手より少ないと使えないから完全再現だと実際は使えないよね…」
「そこは…流石に《破壊輪》無制限なのにあのまま出すとは思えないし、上手く差別化して調整して出すだろうし、心配しなくて良いっしょ?」
「…逃げたわね…この人…」
「それでどうだった?」
「ま、まあ…面白いデュエルではあったわよ…うん…」
「けどジャックデッキである必然性は余り感じれなかったかなぁ…」
「まあ、ジャックはARCだと散々「独りよがりのデュエルが云々」って言っていたし、そんなジャックが驕ってLP半分にしてまで切り札出した相手に一瞬でカード1枚で勝つというのはある意味原作再現じゃね?」
「まあ、そこは分かる気はするわね。もしARC-Vのタッグフォースとかあったらもうちょっと渇を入れるような事言うかも知れないし、自分の意志を失った相手にジャックが負ける気もしないからそう言った意味では原作再現としてはいいデュエルだったかもね。」
「そうだね。遊君っていつもデュエルする時はアタシ達の世界(タッグフォース)のIfルートをイメージしたような会話しながらデュエルするし、遊君らしいデュエルだったね。」
「…まあ、当の弟はこんな理不尽な負け方して納得はせず、ズァーク化していたけどね…w」
「そりゃまさかLP半分のコストがあるとはいえカード1枚で負ければそうもなるでしょ…」
「1枚初動じゃなくて本当に1枚で負けているもんね…」
「と言う事で《覇王龍の魂》の意外な弱点が垣間見れた面白いデュエルの紹介だったぜ。短いがこれで終わりにするぜ。」
「ご閲覧ありがとうございました!」
「見てくれてありがとうね!」
「見てくれてサンキュー!」
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